REPORT

「第3木曜LT会 #27」を開催しました!

開催日

2026.3.19

第3木曜LT会とは?

毎月第3木曜日 WeWork 渋谷スクランブルスクエアの共有スペースで行っているITエンジニア向けLT&懇親会イベントです。
毎月さまざまな方に登壇していただき、エンジニア同士で盛り上がるお話、ちょっとためになるお話をしていただいています。

こんにちは!第3木曜LT会運営です。
2026年3月19日に開催した第27回目の「第3木曜LT会」についてのレポートをお届けします。

登壇者紹介

今回は6名の方に10分の持ち時間でご登壇いただきました。
運営がレポートします。


Rails在庫引き当てをRedisロックからSKIP LOCKEDに移行した話
樋口 悠樹さん(株式会社マイクロニティ)

今回の発表、とても興味深く聞かせていただきました。
RedisロックからSKIP LOCKEDへの移行というテーマも実務に近くて、背景から丁寧に説明していただけたので、とても分かりやすかったです。
特に、これまでの実装でどんな課題があったのか、また移行によってどんなメリットがあったのかが整理されていて、聞いていてイメージしやすかったです。
平常時は問題がなくても、アクセスが増えたときや障害時に不安が残る、というお話は、自分も普段 Web システムに関わる中で共感する部分がありました。
また、SKIP LOCKEDのメリットだけではなく、取得順に意味がある場合は注意が必要なことや、インデックス設計・トランザクションの持ち方まで触れられていたのも印象的でした。
単に「こうすると良くなった」というだけではなく、どういう条件で相性が良いのかまで聞けたのがよかったです。
自分は普段、実装だけでなく新人の教育や設計まわりを見ることも多いのですが、そういう立場から見ても、設計や運用を考えるうえで参考になる内容だと感じました。
とても学びのあるLTでした。ありがとうございました。

非エンジニア事業者とAIコーディングの障壁
關 尊之さん(レックスバートコミュニケーションズ株式会社)

初LTとのことでしたが、すごく率直で等身大なお話で、テーマがとても身近に感じられました。
AIを使えば何でもすぐ解決できるように見えがちな中で、実際には「そもそも何が分からないのかが分からない」「疑問が多すぎて動けない」という壁がある、という話はとても共感しました。
自分も普段Webシステム開発に関わる中で、技術そのものより前の段階でつまずくことの大きさはよく感じるので、非エンジニアの方がAIやシステム構築に向き合うときの難しさがリアルに伝わってきました。
特に、フォルダ構成やHTML、API、クラウドのような言葉が最初の壁になる、という具体例が分かりやすかったです。
また、単に「AIを使えばいい」で終わらせず、時間の制約や生活背景まで含めて障壁として捉えていたのが印象的でした。
技術の話でありながら、実際に使う人の状況まで見ている発表だったので、聞いていて考えさせられる部分が多かったです。
最後の夏目漱石の話も面白くて、効率化だけではなく「それでもやる意味」や「楽しさ」の話につながっていたのが、このLTらしい締め方でよかったです。
少しラフな雰囲気も含めて親しみやすく、テーマ自体は重いのに、最後まで興味を持って聞ける発表でした。ありがとうございました。

だいたい合ってるをやめたい。生成AIの画像読み取りの精度評価を自動化してみた
小松 泰士さん(TOPPANデジタル株式会社)

生成AIの機能開発は、どうしても「だいたい合っているからOK」で進みがちなところがあるので、そこに対してきちんと精度評価と品質担保の仕組みを作っていったお話は、とても実践的で印象に残りました。
特に、モデルを新しくすればそのまま精度も上がると思いきや、実際にはそう単純ではなくて、モデルごとの特性に合わせてプロンプトや評価方法を見直す必要がある、という点はすごく共感がありました。
現場で手を動かして検証したからこそ出てくる話だなと感じました。
また、手動テストのつらさをそのままにせず、保存済み画像・自動判定・結果集計まで含めて検証の流れを仕組み化したところもすごく良かったです。
開発そのものだけでなく、品質をどう継続的に見ていくかまで考えられていて、実務にすぐつながる内容だと思いました。
自分も普段、教育やレビューに関わることが多いので、「人の感覚に頼る運用」からどうやって再現性のある形に寄せていくか、という視点でとても学びがありました。
LTらしく親しみやすい雰囲気もありつつ、内容はかなり濃くて、とても良い発表だったと思います。
今後のチャット機能の評価のお話もぜひ聞いてみたいです。

プロダクト開発現場におけるClaude Skills の育て方と活用事例
村上 祐亮さん(株式会社UPSIDER)

Claude Skillsを「個人の工夫」で終わらせずに、チームで育てていくための管理方法や運用ルールまで具体的に整理されていて、とても実践的なお話だと感じました。
特に印象に残ったのは、.claude配下で持つ場合との違いをきちんと言語化されていたところです。
現場で実際に運用しているからこその視点だと思いましたし、「必要な人にだけ届ける」「既存のプロダクトコードのレビューと分ける」という考え方は、チーム開発の現実にかなりフィットしていると感じました。
また、DBクエリスキルやUXライティングスキルの事例も、単なる便利機能の紹介ではなく、現場で起きている依頼の偏りや表記揺れといった具体的な課題に対して、Skillsをどう効かせるかが見えて分かりやすかったです。
AI 活用の話は抽象的になりがちですが、かなり地に足のついた内容で参考になりました。
個人的には、新人教育や開発ルールの整備に関わることが多いので、「共有コストを下げて活性化しつつ、品質は別軸で担保する」という考え方にはすごく共感しました。
こういう仕組みがあると、属人的になりがちなノウハウをチームの資産にしやすくなるので、教育面でも相性が良さそうだなと思いました。
初登壇とのことでしたが、実際の運用に基づいた話だからこそ説得力がありましたし、現場で試してみたくなる発表でした。ありがとうございました。

Claude Codeでエンジニアをエンジニアリングする
小山 奏汰さん (株式会社システナ)

「Claude Codeを単なる便利なコーディング支援として見るのではなく、「エンジニアリングの対象そのものが一段抽象化した」という捉え方で整理されていたのが、とても印象に残りました。
自分は普段 PHP/Railsで開発しつつ、最近は新人教育や設計まわりを見ることも多いのですが、AIに任せる範囲と、人が責任を持って見るべきポイントをどう切り分けるかは、まさに現場で悩みやすいテーマだと感じています。
その中で、Human as a Sensorという言葉で、型のない部分や不安が残る箇所に人を置く、という考え方はすごく腹落ちしました。
特に、計画段階でマイルストーンやBefore/Afterを見える化して議論する話や、TDD・レビュー観点をMarkdownで可視化して進捗や判断基準を残す話は、AI活用に限らず、チーム開発全体に通じる実践的な工夫だなと思いました。
「全部任せる」でも「全部人が抱える」でもなく、要所でセンサーを置く設計にする、というバランス感覚がすごく良かったです。
AIの話ではありつつ、最終的には開発プロセスや品質の持ち方に話が着地していて、経験ベースのリアルさがあって聞きやすかったです。
自分自身も、若手と一緒に進める時に「どこを人が見れば安心して前に進めるか」は常に考えているので、とても参考になりました。
ありがとうございました。

オブジェクト指向のはじまりを辿ってみた
おさない さん 

オブジェクト指向そのものの説明ではなく、「なぜ人によって語り方が違うのか」という疑問から話を組み立てていたのが、とても面白かったです。
自分も普段PHPやRailsで開発していて、オブジェクト指向の話は現場や言語によって前提がかなり違うと感じることが多いので、すごく共感しながら聞けました。
特に、C++、Simula、Smalltalk、Javaと系譜を追いながら、それぞれの思想や生まれた背景の違いを整理していたのが分かりやすかったです。
普段なんとなく「オブジェクト指向」とひとまとめにしてしまいがちなところを、「そもそも出発点が違うから考え方も分かれる」という形で見せてもらえたので、理解の仕方が少し立体的になった感じがしました。
新人や若手に何かを教える立場にいると、「これが正解」と言い切りづらいテーマにどう向き合うかをよく考えるのですが、今回の発表は、答えを断定するというより「背景を知ると見え方が変わる」という伝え方だったのがとても良かったです。
初登壇とのことでしたが、ご自身の疑問から丁寧に掘っていった流れだったので、自然に内容に入っていけました。
ありがとうございました。

今回も様々なお話が聞けました。
登壇者の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました!

次回開催は2026年4月16日!

次回も第3木曜の開催となります!
詳しくはconnpassをご確認ください。

ビールもおつまみもご用意しています。
エンジニアリング、マネジメントなど、技術領域のLTにご興味ある方、交流を深めたい方、ご参加お待ちしております!

開催レポート一覧

次回

2026.8.20

木曜日

18:00〜

参加する

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