
この記事はこんな人におすすめです
エンジニア採用が初めての方
エンジニア採用がうまくいっていない方
「エンジニアを採用したいけれど、応募が全く来ない」「スカウトを送っても返信率が低い……」と、頭を抱えている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
近年のエンジニア採用市場は、凄まじいスピードで変化しています。かつての「募集を出して待つ」だけのスタイルでは、優秀なエンジニアと出会うことは極めて難しくなっています。エンジニア採用を成功させるためには、市場の特性を理解し、自社の魅力を正しく言語化する「コツ」が必要です。
この記事では、エンジニア採用に悩む採用担当の方や、なかなか成果が出ない担当の方に向けて、採用を成功に導くための具体的なコツと、明日からすぐに取り組める改善ステップを解説します。弊社のエンジニア兼採用担当者が、実際の経験から見えてきた「勝てるノウハウ」を凝縮しました。この記事を読み終える頃には、次に取るべき一歩が明確になっているはずです。
- なぜエンジニア採用は難しいのか?現在の市場背景
- 「超・売り手市場」のエンジニア採用市場
- 「選考する」から「選んでもらう」へのパラダイムシフト
- 【課題1】求人を出しても応募が来ない
- 抽象的な言葉は、エンジニアの心に響きにくい
- 解決策:エンジニアが欲しがる「生の情報」を開示する
- 【課題2】スカウトメールの返信が来ない
- 「テンプレート」は即座に見破られる
- 解決策:現場を巻き込んだ「エンジニア目線」の文面作成
- 【課題3】カジュアル面談から選考に進まない
- 解決策:「選考」ではなく「ファン作り」の対話に変える
- 実践!明日からできる3ステップのアクションプラン
- 現場エンジニアへのヒアリング
- 求人票の「1行目」を書き換える
- スカウトメールの「定型文」を捨てる
- エンジニア採用は「未来のパートナー探し」
なぜエンジニア採用は難しいのか?現在の市場背景

「超・売り手市場」のエンジニア採用市場
まず前提として知っておきたいのが、現在のエンジニア採用市場は「超・売り手市場」という現状です。経済産業省の試算では、2030年には最大で79万人のIT人材が不足する*と予測されています。
さらに、あらゆる業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速したことで、IT企業だけでなく、老舗の製造業からサービス業まで、あらゆる企業の間でエンジニアの争奪戦が起こっています。スキルの高いエンジニアのもとには、常に数十社からのスカウトが届いている状態です。
「選考する」から「選んでもらう」へのパラダイムシフト
これまでの採用は、企業側が候補者を「見極める」「選考する」というスタンスが主流でした。しかし、この需給バランスが崩れたエンジニア採用市場において、その考え方のまま採用活動を続けると上手くいきません。
今、採用担当者に求められているのは、「自社がエンジニアに選んでもらうためにはどうすればいいか?」という視点への切り替えです 。まずは「難しいのが当たり前」という現状をフラットに受け入れ、その上で競合他社とどう差別化していくかを戦略的に考えることが、成功への第一歩となります 。

【課題1】求人を出しても応募が来ない
抽象的な言葉は、エンジニアの心に響きにくい
「アットホームな職場です」「やりがいのある仕事です」「風通しの良い環境です」など、 求人票によく並ぶこれらの言葉は、実はエンジニアにはほとんど刺さっていません。 なぜなら、これらは主観的で抽象的な表現であり、実際の働くイメージを具体化する助けにならないからです。
エンジニアが求人票で最も知りたいのは、「技術的なスペック」です。
解決策:エンジニアが欲しがる「生の情報」を開示する
信頼される求人票にするためには、以下の項目を詳細に、かつ正直に記載しましょう。

開発環境の詳細
言語やフレームワークのバージョンインフラ環境
例1)
言語・環境: TypeScript (v5.0系), React (v18.2)
状態管理: TanStack Query (React Query), Recoil
スタイリング: Tailwind CSS, CSS Modules
ビルドツール: Vite
こだわりポイント: コンポーネントのテストには Vitest と Testing Library を採用。型安全性を最優先し、strictモードを有効にしています。
例2)
「コミュニケーションは Slack, ナレッジ管理は Notion, デザインは Figma を使用しています。エラー検知は Sentry, ログ分析は New Relic で集約し、何か問題が起きた際もエンジニアが即座に原因特定できる環境を整えています。」
現場の運用
GitHubの運用ルール、コードレビューの体制、ドキュメント文化
例1)
「コードレビューはチームメンバー全員で相互に行う文化です。社内には『否定ではなく提案を』というレビュー指針があり、若手・ベテラン関係なく、より良い設計のためにフラットに意見を出し合っています。」
例2)
「2週間1スプリントのスクラム開発を実践しています。毎朝15分のデイリースタンドアップで進捗とブロック(困りごと)を共有し、午後の時間は『集中タイム』として会議を入れないルールをチームごとに設けています。」
物理的な作業環境
支給されるPCのスペック(MacかWindowsかなど)や、モニターの有無など、 「会社がエンジニアの生産性をどれだけ重視しているか」の指標となる情報。
例1)
「MacBook Pro(14/16インチ)を最新チップ(M3 Pro/Max等)で支給。メモリは開発にストレスのない32GB以上を標準としています。JIS/US配列も選択可能です。」
例2)
「コアタイムなしのフルフレックス制を採用しています。子どもの送り迎えや通院など、自身の生活リズムに合わせて勤務時間を調整可能です。また、Slackでのテキストコミュニケーションを主軸としており、Zoom等のMTGは必要最小限(週3時間以内)に抑えています。」
【課題2】スカウトメールの返信が来ない
「毎日何十通も送っているのに、既読スルーばかりで心が折れそう……」というお悩みも多いです。その原因は、相手に「これは自分じゃなくてもいいメールだ」と思われていることにあります。
「テンプレート」は即座に見破られる
優秀なエンジニアには、毎日似たようなテンプレートメールが山ほど届きます。 その中で開封され、返信をもらうためには、「あなただから送った」という唯一無二のメッセージが必要です。
解決策:現場を巻き込んだ「エンジニア目線」の文面作成
人事担当者だけで文面を作成していませんか?優秀なエンジニアには、毎日似たようなテンプレートメールが山ほど届きます。
「なぜあなたなのか」を伝える
相手のGitHubのリポジトリ、技術ブログの記事、登壇資料などを読み込みましょう。 「あの記事の考え方に共感した」「この実装を見て力を貸してほしいと思った」と具体的に伝えることで、相手の専門性へのリスペクトを示せます。
現場のエンジニアに監修してもらう
人事担当者だけで文面を完結させず、現場のエンジニアに監修してもらいましょう。 「エンジニアのあなたなら、このメッセージにワクワクするか?」とフィードバックをもらうことが、返信率向上の最短ルートです。
相手の専門性をリスペクトした、血の通ったメッセージこそが、相手の心を動かします。
【課題3】カジュアル面談から選考に進まない
「面談まではスムーズなのに、その後の選考を辞退されてしまう」という課題も、担当者は抱えがちです。この場合、面談がいつの間にか「実質的な面接(選考)」になってしまっている可能性があります。
「見極め」の意識が相手を冷めさせる
カジュアル面談の本来の目的は、ジャッジすることではありません。 「自社のファンになってもらうこと(自社に興味を持ってもらうこと)」に全精力を注ぐべき場です。
解決策:「選考」ではなく「ファン作り」の対話に変える
カジュアル面談の目的は、ジャッジすることではなく「自社に興味を持ってもらうこと」です。
自社の「課題」をさらけ出す
良いところばかりを並べる必要はありません。 「実は今、こういう技術負債があって困っている」といったリアルな課題を正直に話してみてください。 エンジニアの「解決してあげたい」という知的好奇心を刺激することができます。
相手のキャリアパスに寄り添う
自社の話を一方的にするのではなく、相手が将来どうなりたいのか深く聞きましょう。 その上で、そのキャリアパスが自社でどう実現できるのかを一緒に考えるスタンスが重要です。 この「寄り添い」こそが、自社の興味を醸成します。
実践!明日からできる3ステップのアクションプラン

「よし、改善しよう」と思っても、何から手をつければいいか迷ってしまいますよね。まずは、明日からできる以下の3つのステップを試してみてください。
現場エンジニアへのヒアリング
「うちのチームで働く一番の楽しさは何?」と聞いてみてください。現場から出てくる生の声こそが、求人媒体に載せるべき「最強のアピールポイント」になります。
求人票の「1行目」を書き換える
「〇〇エンジニア募集」という定型句ではなく、「〇〇の技術で社会課題を解決するエンジニア募集」など、読んだ瞬間にエンジニアがワクワクする表現にブラッシュアップしてみてください。
スカウトメールの「定型文」を捨てる
まずは1通だけでいいので、相手のアウトプット(経歴やポートフォリオ、GitHub、ブログなど)を読み、その人のためだけのメッセージを書いてみてください。その1通から生まれる対話が、採用成功への大きなターニングポイントになるはずです。
エンジニア採用は「未来のパートナー探し」
エンジニア採用は、単なる「人手不足の解消」ではなく、自社の未来を共に創るパートナー探しのプロセスです。
今回ご紹介したコツは、どれもエンジニアという専門職への「リスペクト」が根底にあります。
私たち「re:shine(リシャイン)」では、フリーランスや副業といった多様な形態で活躍するエンジニアと、熱意ある企業様をつなぐお手伝いをしています。「自社だけではどうしても母集団形成が難しい」「まずは業務委託や副業からスモールスタートとして相性を見たい」といったお悩みがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
一歩踏み出し、変化し続けるあなたを、私たちは全力で応援しています。
この記事を書いた人
re:shine編集部
エンジニアと企業のより良いマッチングを目指し、採用成功に役立つ多彩なテーマを発信しています。深刻な人材不足や働き方の多様化など、変化の激しいエンジニア採用市場において、採用担当者の皆様に寄り添い、明日から活用できる情報をお届けします。
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